先生と教官室
やばい、何だこれ。
こいつの唇柔らかすぎるだろ。
え、最近の女子って皆こうなのか?
「せ、んせ…?」
「―――――――っっ」
軽くのはず、だったんだが…。
「なぁ伊緒、夢なら…いい?」
「えっ………」
それからの俺は、怖いくらいに自分が止められなかった。
意識はハッキリしているはずなのに、自分が何をしているのかに対して現実味がなかった。
「ふぅ…んっせん……」
俺の肩を掴んでいた手から力がぬけていくのが解る。
「……っはぁ、はぁ…」
キスを止めた瞬間、伊緒はゆっくりと俺の目を見て、そして目を閉じていった。
…しまった、確実にやりすぎた。
伊緒の唇があまりにも心地よくて、自分を抑える事ができなかった。
「ごほっごほっ…」
「あ――…まずいな。」
これは、さっきよりも風邪が酷くなってるな。
とりあえず病院に連れて行くか。