先生と教官室
「先生の家……。」
「ふぇっ!!??」
あれ、どうしてだろ…意識が薄れてってる。
無理に走ったからかな。
「そ…したら、親に連絡、しないでいいし、家で一人にも、ならな……」
「は!!?ちょっっ」
あぁ、我ながらなんという我が儘。
ごめんね、先生。
こんな面倒な生徒で本当にごめんなさい。
そんな事をただただ考えていると、視界が薄暗くなっていった。
「せ…んせ…。」
こんな私でも、我儘な私でも、先生だけは私を嫌いにならないで……。