先生と教官室
第2章 先生の部屋


―――――――――――……







急に部屋を飛び出したかと思ったら、風邪を引いてるとは思えない位のダッシュをしていった。






え、あいつ何者なんだ?






あんな熱あってあの瞬発力って……っと思っていたが、やっぱり失速してるな。







その隙を見逃すことなく、ダッシュで追いかける。








そして、伊緒の腕を掴んでから、他の人には見られないようこっそりと抱きしめてやった。








えへへ、これはちょっとオマケ。







…にしても、本当にこいつ熱いな。







「戻ろう?」






「ぃや。」






いやって…どうしたいんだよ。







「じゃぁどうしたいんだよ?」







「先生の家がいい」






先生の家がいい





先生の…家!!??





って、俺の家??!






「そしたら親に連絡しなくていいでしょ?」






いや、それはそれで別問題じゃ…って。






フラ………






え、待て待て待て!!!







お前、言いたい事だけ言って意識失うって…!!!







そんな都合のいい事されちまったら、俺どうしたらいんだよ!!







「せ…んせ」






お、かわいい事いうじゃねーか。






って、違う違う。







冷静に考えれば、今こいつは意識失うほどやべーんだよな。







「ふぅ…。」






しゃーねぇな。







このままでも悪化するだけだし…。
















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