先生と教官室
「ん…ぅっ……。」
目を開けると、そこには教官室で感じたあの眩しさがあった。
「まぶし…。」
暗闇から急に明るいものを見たせいか、その光に頭痛が走る。
ここはどこだろう。
確か私は学校にいたはず。
なのに、気が付いたら今はふかふかのベッドの上で寝ていた。
真っ黒の布団、服が少し散乱している部屋。
ここは保健室ではないのは解る。
それに、薬品の匂いじゃなくて優しい石鹸の香りがする事から、病院とゆう訳でも無さそう。
でも、確実に私の部屋じゃない。
教官室でもない。
じゃぁ、ここはどこ?
記憶が曖昧すぎて何も解らないや…。
とりあえず周りを見渡そうと、ゆっくりと身体を持ち上げる。
う……やっぱりまだくらくらするな。