それぞれのstory。


「どうした??
急に帰るなんて。」
透琉は、心配そうな顔してそう聞いてきた。


でも、私にはそう聞いてくる透琉の気持ちの方が分からない。


「どうした?
どうしたじゃないでしょ。
透琉、ホントに分かんないの??
私達、ホントに会うの久しぶりなんだよ?
この前、会う約束して、私凄い楽しみにしてたんだよ?
なのに、家を行ったら、その事忘れてるっぽくて。
レポート書かないとってほったらかし。
なのに、急にかかってきた電話に出たら、一時間半くらい話してる。
今日私と会って、透琉と話した時間なんてほんの数分だよ??
ねぇ、それでどうして、どうしたって聞けるの??」

私は一気にほぼ息継ぎなしで、そう叫ぶように言った。



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