それぞれのstory。
ビックリしたけど、でもあの時泣きながら何回も頷いた事を思い出した。
「透琉…ホントに??
ホントに変わってない??」
私は、やっぱり不安で聞き返した。
けど、透琉の私を見つめる瞳、表情に何の変化もなくて。
ただ、真っ直ぐに見つめたまま、大きく一回頷いてくれた。
「分かった。
ごめんね…取り乱して。」
「俺こそごめんな。
全然相手してやれなくて。」
透琉は謝った私に、そう言って謝ってくれた。
その後、透琉の家に戻って、ご飯を作って食べた。
そして、透琉は忙しいのにも関わらず私を車で送ってくれた。
その時、対向車線を走ってた居眠り運転の車が私達が乗る車と衝突してきて…私は重体だったけど、何とか命は繋いでた。
けれど、透琉は即死で、救急隊が到着した時既になす術がなかった。