それぞれのstory。
私は半年くらい眠り続けて、目覚めた時はもう透琉は火葬や納骨を済ました後で、告別式に行く事も叶わなかった。
ずーっと一緒だと思ってた。
だから、どんなに会う時間が減ってもまだ心の何処かで『大丈夫。ずーっと長い人生の中で今は我慢時。それを乗り越えたら、透琉と一緒に居れるんだもん。』って思ってた。
けど、永遠に会えなくなってしまった。
もう二度とあの優しい笑顔もみれない。
大好きだった声も聞けない。
あの大きくて綺麗で指が細くて長い手ともう手を繋ぐ事も出来ない。
もう私をスッポリ包んでくれた身体もない。
私の全てを認めて、包み、守ってくれた人はもう居ない……。
目が覚めて、全てを知った時、私は絶望した。