それぞれのstory。
もしかしたら、心蒔の然り気無い優しさに甘えてるのかもしれない。
今でもこのまま結婚しても良いのか全然迷いがないわけでもない。
でも、少なくとも今の私は心蒔の事を自分でも分からないくらい必要としてる。
心蒔の事、あんまり『好き』って言葉に出して伝えてくれないって言ったけど、それは私もあまり言わない。
ううん、私の方が酷いかもしれないね。
どうして言ってあげられないんだろう??
心の何処かで居なくなった人の面影を求めてるかもしれないから??
それとも私の中で、透琉との事に整理出来てないし、決着もついてないから??
やっぱり心蒔の事を大切に思うなら…私は透琉と決着をつけるべきなのかもね。
この数年間なかなかそれが出来なくて、逃げていたけど、向き合う時が来た事は何となく分かる。
決着着ける事・向き合う事は忘れることじゃない。
それは透琉と過ごした日々や時間、透琉自身の存在を否定する事になるから。
それだけは間違えちゃいけない。
決して、透琉と出逢った事、過ごした時間を後悔したりなんかしない。
そんな事がないように、もう一度あの人にも会いに行かないと。
あの頃…透琉を亡くして、私を責めたあの人に。
透琉のお母さんに。