それぞれのstory。


そんなある日、私は友達に誘われて…というか、ほぼ強引に合コンに連れていかれた。


「ちょっと瑚遥、もうちょっと楽しそうにしてよ。」
「だって、莉那が無理矢理連れてきたんじゃん。」
「まぁ、そうだけど。
彼氏居ないの、私の周りではあんたと麻希くらいだったから。」
「んっ?
どうしたの??
もっと盛り上がろうよ!!」
私が無理矢理連れてきた友人の莉那に文句を言っていると、合コン相手の男の子達のうち一人がそう声をかけてきた。

「ごめんね。
この子、暗くて。」
「まぁ、もうちょっと元気だそうよ。」
「そうそう。
あっ、この後二次会だから。」
「えっ、あ…私帰ろうかな。」
もう直ぐ今いるファミレスを出るのは分かったけど、それなら二次会行かないで帰りたいと思ってそういった。


「はぁ?
何言ってんの。
これからじゃん。」
「強制参加ね。」
そう言って、腕を掴まれた。

「その手離せよ。」
どうしようか困っている時、そう後ろから声がかけられた。




< 63 / 67 >

この作品をシェア

pagetop