それぞれのstory。
彼はそんな私に気づいてくれた。
「朱音、確かに気持ちが離れないなんて、保証はないかもしれない。
だけど、夢とか目標があるのに、それを無視して一緒に居たって、いつか後悔すると思う。
別に別れるわけじゃないんだ。
俺は、朱音と別れる気なんてないし。
だから、自分のやりたい事やれよ。」
彼はそう言ってくれた。
穏やかな顔で。
確かに絶対別れないとも言えないけど、別れるとも言えない。
それに相手に全て合わせて、自分のやりたい事我慢するのは違う気がするし、本当に後悔すると思った。
そして、私は専門学校に進む事に決めた。
だけど、別々の進路を進み始めて、私達の運命も少しずつずれていっていたのかもしれない。