と・な・り。
第1章 幼なじみ
「こっら~! 起きろ~!」
そう言って、あたしはベッドの上で布団に包まっている大きな塊の上にダイブする。
ドスンと言う音と共に、「うげっ!」といううめき声が微かに聞こえてくる。
「もう、ほら! 早く起きてよ~。遅刻しちゃうじゃん」
あたしはそれでも起きないこの男の布団を奪い取る。
「隼人(はやと)~!」
「うわっ! 寒い寒い」
隼人はあたしから布団を奪い返そうとする。
せっかく、少し目覚めさせたかもしれないのに………。
無駄にしたくないあたしは取り返されないように布団を思いっきり部屋のドアのほうに放り投げる。
「あ~~~! なんてことすんだよ! 美優(みゆ)」
隼人は恨めしそうにあたしを見ながら、体を丸める。
「なんてことじゃなくて、早く支度してよ。本当に遅刻するわよ。……全く、毎日毎日。いい加減、自分でちゃんと起きなさいよね!」
「あ~~~~~~~!」
隼人は両耳を手で塞ぎ、わざと大声をだす。
あたしの小言が聞こえないように。
本当にこいつはいつまでたってもガキなんだから!
あたしは壁際にかかっている制服を取ると隼人に向って投げる。
「早く、着替えなさいよね。2度寝なんてしたら、許さないから」
ピシッと隼人を指差しながら、あたしは隼人の部屋のドアを閉めた。
「フ~………」
自然とため息が出てしまう。
毎日、学校のある日は隼人を起こすのが朝のあたしの日課。
これを続けて、今年で何年目になるんだっけ?
ふと湧いてくる疑問。
あたしも我ながら、よくも飽きずに毎日起こしに来るよな………。
自分でも感心しちゃう。
そう言って、あたしはベッドの上で布団に包まっている大きな塊の上にダイブする。
ドスンと言う音と共に、「うげっ!」といううめき声が微かに聞こえてくる。
「もう、ほら! 早く起きてよ~。遅刻しちゃうじゃん」
あたしはそれでも起きないこの男の布団を奪い取る。
「隼人(はやと)~!」
「うわっ! 寒い寒い」
隼人はあたしから布団を奪い返そうとする。
せっかく、少し目覚めさせたかもしれないのに………。
無駄にしたくないあたしは取り返されないように布団を思いっきり部屋のドアのほうに放り投げる。
「あ~~~! なんてことすんだよ! 美優(みゆ)」
隼人は恨めしそうにあたしを見ながら、体を丸める。
「なんてことじゃなくて、早く支度してよ。本当に遅刻するわよ。……全く、毎日毎日。いい加減、自分でちゃんと起きなさいよね!」
「あ~~~~~~~!」
隼人は両耳を手で塞ぎ、わざと大声をだす。
あたしの小言が聞こえないように。
本当にこいつはいつまでたってもガキなんだから!
あたしは壁際にかかっている制服を取ると隼人に向って投げる。
「早く、着替えなさいよね。2度寝なんてしたら、許さないから」
ピシッと隼人を指差しながら、あたしは隼人の部屋のドアを閉めた。
「フ~………」
自然とため息が出てしまう。
毎日、学校のある日は隼人を起こすのが朝のあたしの日課。
これを続けて、今年で何年目になるんだっけ?
ふと湧いてくる疑問。
あたしも我ながら、よくも飽きずに毎日起こしに来るよな………。
自分でも感心しちゃう。