と・な・り。
カレーの材料を切り、炒めた後、圧力鍋にいれてからあたしはキッチンタイマーをセットする。
それが終わると野菜室からレタスときゅうりにプチトマトを取り出して冷水で洗う。
ざるに上げ、水気を切った後、キッチンペーパーで野菜の水気をとってからそれぞれ切っていく。
レタスは鮮度が落ちるから手で食べやすい大きさにちぎり、きゅうりは輪切りにする。
その上に下手をとった、プチトマトを散らばせ、真ん中に油をきったシーチキンをのせた。
簡単でシンプルなサラダ。
隣ではカレーを作る前に火にかけていたコンソメスープがちょうどいい感じで出来ていた。
「よしっ!」
一息ついたところで、タイミングを見計らったようにキッチンタイマーが鳴った。
コンロの火を止め、先ほど鳴り終えたキッチンタイマーをもう1度セットした。
ウチのカレーは圧力鍋を使う。
小さい頃は、それこそ普通にお鍋でぐつぐつと煮ていたのだが、圧力鍋の存在を知ってからは、カレーや煮物など時間がかかるものは全て圧力鍋で調理している。
学校から帰ってきてから家事をするあたしには絶対に欠かせない相棒。
普通に作るよりも時間は大幅に短縮できるのに、中までしっかり煮込めるし、ホックホクでおいしくできるんだよね。
思い出すな………。
この圧力鍋を小学校の時にサンタクロースに頼んだときは、両親がすごく驚いていたこと。
お父さんなんて気の毒そうな目であたしのことを見ていた。
そういえば、その時にはあたしはすでに包丁を自分で持って簡単な料理は作ってたもんね。
逆にお母さんはすごく大笑いして涙まで流してたけど………。
思い起こすと、お母さんは何年も前からマイペースで今も全く変わっていない。