苦い愛
やっと授業も終了し、あたしの席にはまた瑞希と優樹菜が来る。
「香摘、数学嫌いだねっ、さすがあたしの友達」
そう瑞希が笑顔でいう。
瑞希も数学が嫌いで、4月ごろ数学の居残りがあたしと瑞希だったことから仲良くなった。
「今度優樹菜教えてよー。」
「えぇ?優樹教えるの下手だし...」
「前も教えてくれたジャンっ」
優樹菜はあたしとは真逆に頭が凄くいいから
先生のお気に入りともいわれている。
だからといい嫉妬する気にもなれない。
そんな性格の子で、あたし自身尊敬している。