誰も知らない恋〜先生への想い〜

今日は、
朝からずっと風が冷たい。

季節的にもう雪なんか降らないはずなのに、昨日は雪が降った。

昨日の残りだろうか。

確実に、
地球は狂ってる。


(あたしも狂ってるな…)



「寒いー!!!」


廊下を歩いていると、
窓を開けて騒いでいる女子達が目に映った。


…寒いなら窓を閉めろ。



「やほー、明」

どこと無く声が聞こえる。

前を見てみれば、あたしに向かって手を振る人。


この頃、一気に視力が落ちた(きっと先生の放つ、まばゆい輝きのせい)あたしは目をこらして見つめた。


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