誰も知らない恋〜先生への想い〜
(あ……博恵だ)
あたしは、手を振り替えしながら博恵の元へ駆け寄った。
「おつかれ〜」
そう言うと、ポンッと肩に手を置いてきた博恵。
よく見てみれば、にやけている。
……。
あたしの事、気付いちゃったのかな。
あたしと同類、馬鹿な博恵。
こんな時だけは勘がいいんだ。
「仕事がなくなって楽だわー♪」
またこーゆー時は代わってね☆、と満面な笑み。
……やっぱ馬鹿だった。