誰も知らない恋〜先生への想い〜
直ぐさまプリントの元へ行き、中断していた作業に再び手を付けた。
これが終われば仕事が全部終わるぞ…
がんばれぇ…自分…
自身で応援しながら、テープを一枚切り取りプリントの端っこに貼っていった。
ふたつ目の角…
みっつ目の角……
「ラストッッ!!」
よっつ目ー…
最後のテープを切り取りながら、ふと廊下に目をやった。
……ん?
階段が見える。
それはいつもと変わらない景色。
…あれは?
間違いじゃないよね?
「…先生…?」
階段を下りようとしていた先生があたしを見ている。
バッチリ目が合っている。