誰も知らない恋〜先生への想い〜
同じ人間だもんね?
同じ女だもんね?
この気持ち、分かってくれますかー……?
「おいッ!!明、博恵ーッ」
「やべッ;!!」
博恵は先生の声にすぐ反応し、その場にしゃがみ込む。
大好きな先生の声……。
あたしはその声の持ち主を探した。
首を大袈裟に振り、先生を探した。
「明ッ!あんたしゃがめよッ;!!」
ボリュームを下げて言ってきた博恵の指示は聞こえていたけど、あたしは聞こえていないふりをした。
あたしは、懸命に先生を探す。
スカートをぐいぐい引っ張る博恵を気にせずに。