誰も知らない恋〜先生への想い〜
今一秒、先生と同じ空間で過ごしている。
先生の視界にはあたしは映っていて、
あたしの視界には先生が映っている。
そんな些細な事で、
悩んでいたこと全部吹っ飛んでいっちゃったんだ。
高望みはしないよ。
先生にあたしだけを見てほしいとか、そんなこと思ってないよ。
「先生ッ!!」
「こら、ベランダ走るなッー……」
先生の元に駆け寄るなり、
−−ゴンッ
あたしは先生に頭突きをした。