誰も知らない恋〜先生への想い〜


軽く頭を下げて、プリントを受け取る。


自分の一枚を取って、後ろに渡した。



周りからはシャープペンの芯を出すカチカチ音、名前を書くとき机に当たってなる音が耳に入ってきた。



そんな中で、あたしはプリントを見つめていた。


(今日も、先生の手書きだぁ…)


少し顔の筋肉が緩む。



にやけていた、というべきだろうか。



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