誰も知らない恋〜先生への想い〜
「おい、明(あき)早くプリントやれよー」
(…!!!?!!)
先生の声に、体が反動した。
先生がいる方へ視線を向けると、確実にあたしに向けられていた。
あたしの目を見ている。
「は、はい」
あたしに言ってきたんだ……。
あたしのこと見ていたんだ……。
……みんな真剣に取り組んでいるのに、ひとりプリント見つめているんだもの。
そりゃ、浮くよな。
(…変な顔してなかったよね?)