誰も知らない恋〜先生への想い〜

「おい、明(あき)早くプリントやれよー」


(…!!!?!!)


先生の声に、体が反動した。

先生がいる方へ視線を向けると、確実にあたしに向けられていた。

あたしの目を見ている。


「は、はい」



あたしに言ってきたんだ……。


あたしのこと見ていたんだ……。


……みんな真剣に取り組んでいるのに、ひとりプリント見つめているんだもの。

そりゃ、浮くよな。



(…変な顔してなかったよね?)




< 9 / 70 >

この作品をシェア

pagetop