《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
思いっきりドキッとした
のをなんとか隠して、
あたしはムリヤリあきれ
笑いを装って笑った。



「何言ってんの、そんな
ことあるわけないじゃん。

向こうが相手にしないよ」



そう――あたしも少し前
までは、本当にそう思ってたし。



もっとも今も、あたしと
玲斗の関係が“恋愛関係”
なのかどうかはよくわかん
ないけど。




――そんな感じで
ごまかして自分の席に
つくと、あたしは授業の
始まる前に携帯をチェックした。


_
< 101 / 240 >

この作品をシェア

pagetop