《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
かすれた問いかけに、
わずかな沈黙の後、低い
声が返ってきた。
『すっぱ抜かれたんだ……』
「え………? すっぱ――…?」
『やられた。
今日発売の週刊誌で、
記事になる。
――陽菜ちゃんと三条
玲斗の、深夜の密会が』
「―――――……!!?」
一瞬、頭が真っ白になった。
一言一言区切るように
言った江口さんの声は、
ハッキリ耳に届いたけど……
その意味を考えるのを、
頭の方が拒否してるみたいだ。
_
わずかな沈黙の後、低い
声が返ってきた。
『すっぱ抜かれたんだ……』
「え………? すっぱ――…?」
『やられた。
今日発売の週刊誌で、
記事になる。
――陽菜ちゃんと三条
玲斗の、深夜の密会が』
「―――――……!!?」
一瞬、頭が真っ白になった。
一言一言区切るように
言った江口さんの声は、
ハッキリ耳に届いたけど……
その意味を考えるのを、
頭の方が拒否してるみたいだ。
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