《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
『まいったよ……。

まさか陽菜ちゃん、玲斗と
そういう関係だったとは……。

やっぱりこの間見かけたの、
パパラッチだったんだよ――…』



江口さんの声も狼狽
しきってて、ほとんど
独り言みたいになってる。



ちょっと――ちょっと待ってよ。
脳みそがついていってない。



――週刊誌に載る?

……あたしと、玲斗のことが?



「ウ、ソ……でしょ……?」



ようやく、ワナワナと
震える声がノドの奥からもれた。


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