《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜

｢そうなんですか……｣



どうしていきなりそんな
話を始めたのかもわからず、
あたしはただなんとなく

“全部一気に決まるわけ
じゃないんだな”

なんて思いながら聞いてた
だけだった。



でも――その次の細野
さんの言葉で、心臓が
止まりそうなくらい驚く
はめになる。



｢いっそのこと三条君を
相手役に抜擢するのも
いいかもしれないな。

彼にはまだ少し早いかと
思ってたが……君が相手
なら――…｣


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