《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「で、でも―――…」



本当にそんなにうまくいくの?


……ダメだよ、やっぱり
そんな自信なんてない。



再び目線をそらした
あたしに、細野さんは
どこかおどけた声で呟く
ように言った。



「何がそんなに問題なのかな?

私にしてみれば、君には
願ってもない話だと思うん
だけどなぁ」



「え? どういうことですか?」



「だって――どうせ君達、
今、会いたくても会えない
状況なんだろう?

でも共演話が舞い込んで
くれば、正々堂々と会える
じゃないか」


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