《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「え……………?」



言われた意味はわかって
ないのに、なぜだかハッと
驚いてしまう。


そんな不思議な感覚が襲ってた。



「ちょうどいい。

その格子を、君自身の力で
破ってごらん。

そうすればきっと、君は
このヒロインを見事に
演じ切るに違いない」



「格子を――破る――…?」



あたしの心の中にあると
いうそれを。



(どういうこと……?

そんなこと、あたしに
できるの――…?)


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