《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
あたし達のそばにたどり
着いた玲斗は、まず細野
さんを見て軽く頭を下げた。



細野さんはチラッと壁の
時計に目をやって、



「たかが5分だ、
別にかまわないさ。

なんせ君は相当忙しいだろう」



「そんなことはないですよ。

この度はやり甲斐のある
役を下さってありがとう
ございます」



丁寧にお礼を言う玲斗に、
細野さんも笑顔で右手を
差し出す。



「こちらこそ、引き受けて
くれてありがとう。

改めて自己紹介するよ。

脚本兼演出の、細野修吾だ」


_
< 168 / 240 >

この作品をシェア

pagetop