《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
なぜか自然と足が止まり、
無意識のうちに言葉が口を
ついて出てた。



「………………?」



「あなたがそう、別れても
彼女を想い続けてたなら。

きっと彼女もどこかで、
幸せだったと思いますよ――…」




『あなたは私の誇りよ、玲斗。

お母さんとあの人が愛し
合った、たったひとつの証。

あなたがいてくれて、私は
本当に幸せなの――…』




「―――あぁ。

そうだといいと、今も
心から願ってる………」


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