《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「そう? 
遠慮しないでいいのに」



「別に遠慮してるんじゃないよ」



言いながら、少し胸が
苦しくなった。



……まただ。

甘くうずくような痛みで、
胸が苦しい。



玲斗といる時にしょっちゅう
感じる感覚。




――いつの頃からか
玲斗は、こんな優しい
言葉を当然のように言って
くれるようになった。



最初は《奴隷》だなんて
言われてたけど、今の
あたしはもうそんなのじゃない。

それはわかってる。


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