《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「陽菜――オレ、まだ足りない」



玲斗が蜜のとろける
みたいな声で囁いて、
そっとあたしの背中を
引き戻した。



仰向けになったあたしに、
しっとりと汗ばんだ肌が
重なってくる。



「まだまだ足りない。

――どれだけでも、陽菜が
欲しい」



「玲斗…………」



あぁ、もうまいっちゃうな。



こんな言葉に熱く反応
しちゃう、自分のカラダが
嫌になる。



けど――ダメ、拒めない。


_
< 30 / 240 >

この作品をシェア

pagetop