《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
巷に溢れる感情なんて、
安っぽくてはかなくて。



そんな感情に当てはめ
れば、その瞬間に自分の
気持ちは色あせてしまう
ような気がするから。




――そんなのは、イヤなんだ。



オレは毎日毎晩、壊れ
そうなほどの危うさの中で
陽菜を求め、感じてたい。



陽菜を抱いてる時に感じる
その危うさだけが、自分が
生きてるってことを実感
させてくれる。


――そのことに、最近
気づいたから。


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