《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「それじゃあ……
どうして……?」



『おかしなことを聞くね、
陽菜は。

褒める理由なんて決まってる。

オレが本当にそう思ってる
からだよ』



「……………!」



静かな驚きで、すぐには
言葉が出なかった。



たしかに、普通はそれが
当たり前のことなんだろう。



けど、玲斗があたしを
そんなふうに言うなんて――

聞いた今でも、すぐには
信じられないよ。



だって出会った頃の玲斗は
すごくイジワルで、仕事の
面でもあたしをバカにして
ばっかりだったのに――…。


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