《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
『――信じられない、って
顔してるね、今?』



耳に届いた声は、やっぱり
あたしの心なんて手にとる
ようにわかってる。



「だって――…
玲斗があたしを褒める
なんて、想像つかない
じゃない……」



呟くようにそう言ったら、
玲斗はクスッと小さく笑った。



『キミはいつまで奴隷
気分でいるの?

陽菜だってもう、前の陽菜
じゃない。

キミが変わればオレだって
変わる。――それだけの
ことだよ』


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