《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
「あの人がどうかした?」



「あぁ――あいつ、僕達が
ここに入った時にもああ
やって座ってたんだ」



「そうなの? でもそれが
どうかした?」



キョトンとして聞くと
江口さんは呆れた目で苦笑して、



「おいおい、鈍いな。

駐車場で車から降りも
しないでずっといるんだよ?

パパラッチかもしれない」



「え? そんなまさかぁ〜」



あたしは思わず苦笑しちゃう。



だってパパラッチって――
駐車場の車内にいる
だけで、まさかねぇ。


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