《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
5分としないうちに
マンションに到着し、車を
停めると重苦しい気持ちで
社長の部屋に向かった。



英紀は自分自身も説教
されるのを想像してか、
すでにショボンと背中を
丸めてる。



部屋に通されリビングの
ソファに座るまで、オレ
からは一言も口をきかなかった。



向かい合って腰を落ち
着けたところで、ようやく
社長がまっすぐオレを見据えて、



「……そんな顔はやめなさい。

言い分はちゃんと口で
説明してもらうわよ」


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