《完》DEVIL'S SWEET 〜天使の憂鬱〜
眩しいのは、陽菜自身もだ。



――きっとオレはもう、
その眩しい光に吸い寄せ
られる蝶のように、陽菜を
求めないでいることなんて
できなくて――…。




「………とにかく、オレの
プライベートのことは
放っておいてください。

オレが商品として厄介
過ぎるって言うなら、
こっちはもうやめたって
かまわないんですから」



静かだけどすごみのある
声で告げると、社長は
ハッと目を見張った。



さすがの社長も動揺は
隠せなかったみたいだ。


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