リフレイン〜3rd Season〜
「さっさと戻さないと…力ずくでお巡りさんに突き出しちゃうよ?万引きは立派な犯罪なんだから」
あたしは腕を組みながら男の子達を見る。
「なっ…あ、あんた…警察…か?」
グループの1人の男の子が怯えたように呟いた。
「あははっ。ご名答〜♪分かってくれたら早く戻しちゃって」
あたしは警察手帳をちらつかせながら言った。
「ク、クソッ…!」
男の子達は焦りながら鞄の中から盗んだ物を取り出し、棚に戻した。
「今回は見逃してやるけど…次からは許さないからね?即、サツまでご同行してもらうから」
あたしは冷めた声で言い捨てた。
こういう連中には厳しく言っとかないと…また同じこと繰り返すからね。
「す、すみませんでした!おら!行くぞお前ら!!」
グループのリーダーらしき男の子が全員に声を掛ける。
それに反応し、万引きグループは店内から足早に逃げていった。