リフレイン〜3rd Season〜
「ほ、本当です!!お願いします……」
男は俯いた。
あたしと朱里は顔を合わせる。
どうするか。
だってこれから緒方さん達だって来るし…。
待ってなきゃなのに…
「……じゃあ仕方ないですね。見てみましょう」
沈黙が続いていると、朱里が困ったように言った。
「ちょっ……朱里?」
あたしは朱里の肩を掴む。
「しょうがないわよ、水樹…。だってこの人……行くまでついて来そうじゃない?」
朱里は男に聞こえないくらい小さな声で呟いた。
まぁ…確かに。
執念深そうだしなぁ。
「じゃあ…行きましょう。早くして下さいね」
「えっ、あっ、ありがとうございます!!」
男はテンパったように言った。
ますます怪しいな、コイツ…。
あたしと朱里は疑惑の目を男に向けながら議事堂内に入った…。