リフレイン〜3rd Season〜
「――手を上げろ」
カチッという嫌な音と共に、あたしの後頭部に何かが当てられた。
――やっぱり…か…。
あたしはフー…と息を吐いた。
朱里を見ると…あたしと同様、後頭部に銃口を突きつけられている。
「……最初から…これが目的?」
あたしは手を上げながら冷静に話す。
「ふっ、ご名答。悪いけどアンタらには一緒に来てもらうから」
掃除姿の男二人はニヤリと笑うと、あたしと朱里に銃口を向けたまま歩き出す。
あたしは朱里にアイコンタクトで合図をする。
このまま殺られるワケにはいかない…。
なんとかして止めなきゃ。
あたしと朱里だってSPである前に警察官…。
それくらいの武術はわきまえてる。