リフレイン〜3rd Season〜
「……っ…」
あたしは目眩に耐えながらもグッと手に力を入れた。
このまま…何も抵抗しないなんて、あたしらしくない。
――今は上司だろうが何だろうが……関係ない。
「じゃあな…戸田」
緒方さんは発砲しようとした。
――させない!!
あたしはバッ!!と体を起こした。
――バンッ!!
部屋中に火薬の匂いがする。
それと同時に左肩に鋭い痛みが走る。
「……っ…!!」
――撃たれた。
最悪…。
まぁ、すんなりと緒方さんから銃を奪えるワケないとは思ってたけど。
……さすがにキツい。
撃たれた左肩がズキズキと痛む。
貫通した?掠った…?
いや、貫通はしてないと思う。
掠っただけなら…まだ動ける。
仮に貫通してたとしても、動けないワケにはいかない。
あたしはバッ!と体勢を変える。