リフレイン〜3rd Season〜
「すみませんね、係長。俺、これでもSPなんで…引き下がれませんわ」
健太はそう言うと、緒方さんの胸ぐらを掴んだ。
――ドサッ!!
緒方さんの体は宙を舞い、健太に背負い投げされた。
「SPの名誉を汚すような真似しないで下さいよ…。何考えてんですか?アンタは……」
健太は手をコキコキさせながらワッパを出し、緒方さんにはめた。
「健太……」
その時の健太は、いつになく真剣だった。
「みず!朱里!逃げるぞ!!」
健太は緒方さんを立たせると、あたしの方を見た。
「了解!行くよ」
あたしは朱里に肩を貸した。