リフレイン〜3rd Season〜
「ねぇ、候補生は何人いるの?」
あたしは桐島ちゃんの隣を歩く。
「えーと…今の所、2人だな。全部で10人いたんだが全員リタイアした」
桐島ちゃんはフゥと息を吐く。
「そっかそっか…。その2人は男?」
「あぁ。前は女もいたんだけどな…ダメだったみたいだ」
やっぱり女でこの訓練を耐えきる人はあんまりいないんだ…。
そして桐島ちゃんと一緒にトレーニング場に入る。
「ここで集合なんだけどな。もう来てるハズ……お、いた」
あたしは桐島ちゃんの声に、そちらを向いた。
「「おはようございます!!」」
元気な挨拶。
そこにいたのは2人の男性。
「おはよう。お前ら、朝飯はちゃんと食ってきたか?」
桐島ちゃんはボードに書き込みをしながら聞く。
「はい。大丈夫です」
「あ…俺、ちょっと……」
“大丈夫”と答えたのは少し小柄の男の子。
あたしより年下だな…。
もう1人はこの子よりも体格が良い。
しかも顔が疲れてる。