リフレイン〜3rd Season〜
それぞれの目標
「あ〜汗掻いたぁーっ!」
あたしは空を仰いだ。
「お疲れ、水樹。わざわざありがとな」
桐島ちゃんがスポーツドリンクをあたしに渡してきた。
「ありがと。ううん!久しぶりに訓練に入れて楽しいよ!次は水泳だっけ?」
「そうか。あぁ、最初は俺と対決になるな」
桐島ちゃんはスポーツドリンクを一口飲む。
「へっ!?桐島ちゃんと!?」
あたしはびっくりしてペットボトルを落としそうになった。
「ふっ、そんなに驚くなよ。水樹なら俺くらい楽勝だろ」
「いやいや!んなワケないから!桐島ちゃん相手とか、かなり無謀だし……」
「んなことはやってみねぇと分からねぇだろ。水樹はやる前から諦めるようなヤツじゃないだろ?」
桐島ちゃんはフッと優しく微笑み、あたしを見た。