リフレイン〜3rd Season〜
緒方さんはデスクに荷物を置くと、あたしに声を掛けてきた。
「久しぶりだな、戸田。元気にしてたか?」
「あ、はいっ!超元気でした!」
あたしは何故か“敬礼”をした。
「ぷっ。戸田は母親になっても相変わらずだな」
緒方さんはクスクスと笑い始める。
「あーっ!酷いですよ〜!あたし、これでも三児の母親になったんですからね!」
「みずの子供かぁ〜。潤さんに似れば穏やかだろうけど、みずきに似たら怖くなりそうだな!」
うしろから健太のウザイ声がする。
「け〜ん〜たぁ〜」
あたしは緒方さんに背を向けると、健太の方に向かって歩き出す。
そして健太の首を後ろから締め付ける。
「いでーっ!!ちょっ、みず!ギブギブ!!」
健太が足をバタつかせて、逃げようとする。
ふっ。
アンタが変なこと言うからでしょ!
「反省しろ!バカ健太!」
あたしは笑いながら健太の頭を叩いた。
そして締め付けていた手を離す。
「ってぇ〜…みずって、やっぱ女じゃねぇな…」
「あ?なんだって!?」
あたしはグイッと健太の胸ぐらを掴む。