リフレイン〜3rd Season〜
「水樹!ちょっといい?」
朱里があたしの肩を叩いてきた。
「うん?何?」
あたしは朱里の方を向く。
「来週の月曜日なんだけど……有給を取りたいのよ」
「有給?うん、いいよ。これに書いてあたしに出してくれれば許可が降りるから」
「えぇ、分かったわ。ありがとう」
朱里はあたしから紙を受け取り、デスクに戻っていった。
「みず、朱里ーっ!見ろよ、これ!!」
昼休み。
社員食堂でお弁当を食べていると、健太がコンビニの袋ともう1つの袋を抱えてきた。
「何よ、食事中に騒がしいわね」
朱里がわざと冷めた目で健太を見る。