リフレイン〜3rd Season〜
「ヒロ、朱里はダメだ。朱里は俺の女だから!」
「分かってますよ。先輩の女に…しかも同じ職場の先輩の女を奪う趣味なんてありませんから」
ヒロは可笑しそうに笑って、マグカップに珈琲を淹れた。
「課長には内緒にしますか?それとも……」
「お、おい!」
係長のみずならまだしも……課長になんてチクられたら、減給か反省文か…もっと酷いことになりかねない!!
すると、ヒロはプッと吹き出した。
「言うわけないじゃないですか。俺はそこまで性格曲がってませんよ」
なっ、なーーっ!!
俺は呆然としてしまった。
「まぁとにかく、職場でイチャイチャしないで下さいよ。課長にでもバレたら大変です」
「お、おう…」
何食わぬ顔で給湯室を出ていくヒロ。
アイツ……いいヤツだな!