リフレイン〜3rd Season〜

昼休みになり、社員食堂に向かおうとした矢先……




「あ、あのっ!警護課の佐々倉さんですよねっ!?」




オフィスを出て、長い廊下を歩いていると……後ろから呼び止められた。




「え?そうだけど……」




つーか、この子誰だろ?




見る限り……警護課の人間でないことは分かる。




としたら……下の階の庶務か何かの子か?




見た感じ、22、3くらいの若い女の子だ。




見るからに新人って感じだな!




「あ、あたし一階のロビーで受付嬢をしてる、茅島莉子(カヤシマリコ)って言います!」




「あぁ、うん。」




「あ、あのっ……変な子だなんて思わないで下さい!あたしっ…ずっと前から佐々倉さんのことが好きなんです!!」




「えぇっ!?」




俺は思わず声を上げてしまった。




茅島さんは潤んだ瞳で俺を見上げてくる。




「毎朝元気に出勤される佐々倉さんが、凄く素敵に見えて……どうしてもお話ししたくて、配属されている部署を調べてしまいました…。佐々倉さん、SPをされてるんですね」




「あー…うん。一応ね」




茅島さんは更に身を寄せてくる。



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