リフレイン〜3rd Season〜
家族の愛
「ママぁ、抱っこー」
ソファに座ってレモンティーを飲んでいると、息子の雅樹があたしの足にすり寄ってきた。
「ん。ほら、おいで!マサ」
「やったぁー♪」
雅樹は嬉しそうにあたしの腕の中に飛び込んできた。
やばっ。
我が子ながらめっちゃ可愛いんですけど!
あたしは雅樹を抱き上げ、立ち上がる。
ん?
あたしは抱き上げた雅樹に異変を感じた。
「マサ、あんたちょっと体熱いんじゃない?」
「んー?からだー?」
雅樹は“なんのこと?”とでも言うように、あたしを大きな瞳で見上げる。
雅樹は小さな手であたしの服を掴み、とろんとした表情をする。
やっぱり……。
「マサ、お熱測るよ」
「お熱ー?」
あたしは雅樹をソファに降ろした。