リフレイン〜3rd Season〜
「水樹、どうした?」
キッチンからコーヒーを片手に、潤が出てきた。
「雅樹の体が熱くてさ…。なんかとろんとしてるし、熱でもあるんじゃないかと思って」
「うん?……あぁ、確かに熱い…。風邪かもしれないな」
潤は雅樹の額に手を当て、心配そうな顔をする。
今日はラッキーなことに二人とも非番だ。
「ほら、水樹。体温計」
「ありがと!」
あたしは潤から体温計を受け取り、雅樹の脇の下に差し込んだ。
雅樹はボーッとしてて、心なしか口数が少なくなってきてる。
ほっぺも赤いし。
――ピピピッ、ピピピッ
数十秒経ち、体温計が鳴る。
見てみると……
“38度9分”
「うわっ…!すごい熱……」
あたしは思わず声を上げてしまう。
隣にいた潤があたしから体温計を取り、表記された温度を見る。
「医者行かなきゃな。かなり辛いだろ、この温度じゃ」
あたしは彼の言葉にすぐ同意した。