リフレイン〜3rd Season〜
不確かな心
「えっ、じゃあ健太…朱里のご両親に会ったんだ?」
「そうなんだよー!もう緊張しちゃってさぁ」
いつものオフィスで健太や朱里と雑談をする。
「もう気が気じゃなかったわよ。胃が痛かったわ」
朱里は溜め息を吐き、手にしていた錠剤を水で流し込んだ。
「あれ?朱里、具合悪かったの?」
「えぇ、生理痛。今朝、なっちゃって…朝から腰が痛いし、ダルいしで最悪よ」
朱里はポン、と自分のお腹を叩いた。
生理痛かぁ。
あたしは生理痛とは本当に無縁なんだよね…。
昔からSATにいて、体を動かしていたからか、生理が来ても生理痛になることはなかった。
「水樹は生理痛ないの?」
「うん、昔から無縁なんだよね」
あたしはアハハ、と笑った。
「いいわね、羨ましいわ。あたしなんて学生時代から酷くて、ダメな時なんて学校すら行けなかったわ」
そりゃ結構な重症だなぁ……。
あたしと朱里が話していると、健太がゴホン!と咳払いをした。